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私の男

昨日今日で、小説『私の男』を読みました。

 

しばらく小説は全然読んでいなかったのだけれど、最近また読み始めた。

この前は窓の魚、夏の庭、あとはなんか角田光代の。

 

本屋さんにあって、映画も見てみたいしだれかが好きな小説だと言っていたのを思い出して、買った。

もうタイトルからして湿っぽいエロい情緒的な小説なんだろうと思っていたけれど、こんなこんな辛い、ただ辛い話だったとは。

 

理解できない思考というのは恐ろしいし、興味深い。

親子の縁だとか血の繋がりだとかを、わたしは人には薄情だと思われるくらいに大切なものだとは思わないのだけど、でてくる2人はそこに固執していた。

花は固執するようにされてしまった、というのが近いかもしれない。けれど文中の、人を殺してしまう人間は普通じゃない、という記述から、もともとそういう人間だったのかもしれないとも思った。

幼い花は、性交して繋がらないと、親子の縁が血が途絶えてしまうと思ったのだろうか。人に対する執着と愛を、わたしは今後も感じないのだろうか。

9歳の女の子と性交しようとするおとうさんがとにかく気持ちが悪くて、なにもわからない花が気の毒に思えてぞわぞわした。

淳悟の物語がもっと読みたかった。わからないことを解明したい。

なにを思って、引き取ったのか。なにを思って性交したのか、好きというのはどういう気持ちだったのか。

 

まずは映画を早く見ようと思う。

とにかく物語を遡りすすめたくてずんずんと読んでいったので細かいところや言い回しは覚えてない。読み返すのもしばらくはしんどいかなあと思う。でも読みたいなあとも思う。

こんなに続きが読みたくなる本は久しぶりだった。